世界から見た日本のカーテン~愛知県名古屋市THE HOTEL LIVINGはここが違う!~

2022年05月19日

現代のどの住宅にも必ず付けられているカーテン。近年ではロールスクリーンやシェード、ブラインドなど、多種多様なカーテンが増え、多彩なスタイルの空間を作りやすくなりました。また、日本のカーテンは他国に比べ機能性に特化しています。そんな日本のカーテンは海外の目にはどのように映っているのでしょうか?

カーテンの起源

一説によるとカーテンは、古代エジプト文明だと言われています。現在のカーテンの素材は主に布ですが、当時は洞窟の入り口に動物の皮を吊るし、扉代わりのように使用していたようです。また、しっかりとした壁や戸がなかったため、個人のプライベートな空間を作ることが主な目的だった様です。

そこから布が作られるようになってからは、ベッドを囲う天蓋カーテンとして使われるようになりました。

15世紀以降になると建築物の窓にガラスが使われるようになり、窓を装飾するためにカーテンが取り付けられ、17世紀には豪華なカーテンへと変貌を遂げました。

日本のカーテンの始まり

今は当たり前になっているカーテンですが、日本にカーテンが伝わったのは江戸時代とされています。しかし当時は、長崎の出島にあった在外交館で使用されていたため、日本人には浸透していません。日本には既にすだれや障子、襖など、独自の遮光手段があったからです。

日本人がカーテンを使い始めたのは明治になってから。『窓掛け』と呼ばれたカーテンはとても高価な物でした。

明治~大正にかけて日本国内でもカーテンを製造するようになり、洋風な建築物が建てられると、上流階級の間でカーテンが徐々に広まっていきました。

その後、昭和30年代に巻き起こった団地ブームにより、一般家庭にもカーテンが一気に普及しました。

昭和40年代には遮光や防音といった機能性のあるカーテンが登場し、現在までテクノロジーの進化と共に多彩な色や柄、加工などを施した様々なカーテンへと変貌をとげました。

世界から見た日本のカーテン

現在カーテンは世界中で形や仕様も同じようになってきました。

しかし、14世紀ごろから7世紀に渡りカーテンを窓に付けてきたヨーロッパに比べると、日本のカーテンは未だ1世紀にも満たないのです。

様々な機能性を持ち、変貌を遂げてきた日本のカーテン。海外からはどう見えるのでしょうか。実際にTHLのスタッフが外国人の方々に、日本のカーテンの感想を聞いてみました。

第一声で一番多かったのは『う~ん...なんか変!』でした。

『布が薄い』『バランスが良くない』『味気ない』『安っぽい』『プラスチックみたい』など、聞いていて耳を覆いたくなるような辛口評価ばかりでした...。中には、『高額なお金を払ったのに、これは可哀相ですね』と、同情する声もありました。

なぜ、こんなにも日本のカーテンは評価が低いのか?

その理由も、海外と日本の"当たり前"の比較をするだけで、確かに...と納得する事ができるのです。

海外と日本のカーテンの違い

生地

まず、海外と日本のカーテンは圧倒的に布生地の厚みが違います。海外のドレープカーテンは生地が分厚い為、カーテンに裏地を貼る習慣や意味はありません。裏地を貼る場合は刺繍を施した生地やハワイアンキルトの様な生地をカーテンにする時です。それとは反対にレースカーテンは、もの凄く繊細な糸から織られたオーガンジーレースを使用します。また、プリント生地を使う事も滅多にありません。友人の結婚式にプリント柄のドレスやスーツを着ていかないのと一緒で、質の良い布生地を使用する事こそ、空間の格上げとの認識がある為です。

バランス

日本は窓上の壁に取り付ける正面付けが一般的でレール幅は窓枠から各5~7cm。それに比べ海外では天井付けが一般的でレール幅は窓枠から各10cm以上です。レール幅が10cm以上なのには理由があり、カーテンを開けた時にできる布の"たまり"が、生地の厚みで幅が広いのです。そして、その"たまり"が窓にかかると、窓が小さく見えてしまい、その窓を強調してしまう為、日本の取り付ける位置やレールの長さというのは、実は空間を狭く見せてしまう効果が抜群に良いのです。その為、インテリアの要とも言えるカーテンが、空間のバランスを崩しているのです。

加工

日本のカーテンには遮光や形状記憶、防炎、防汚、プリーツ、ミラーなどの様々な加工が施してあります。しかし、海外のカーテンにはほとんど加工はされていません。と言うのも、海外でカーテンは"窓を装飾するインテリア"と捉えているので、機能性を重視していません。また、日本のほとんどのカーテンには形状記憶加工がされています。規則正しいドレープは一見とても美しく見えますが、海外の方にはとても奇妙に見えるとの事です。海外では布生地本来の質感や不揃いなドレープこそ"本物である"と認識されているからです。

カーテンには左右に開閉するもの、上下に開閉するもの、固定式とあります。日本の住宅にも様々な形のカーテンが使用されていますが、海外では両開きのカーテンこそ美しいとされています。人は左右対称の物を見た時、無意識に"美しい"と感じるからです。

いかがですか?私たちが当たり前に見てきたカーテンは、広い世界の中では足下にも及ばない理由をご理解いただけたでしょうか?

住宅という高額な買い物をしたにも関わらず、"当たり前"の認識でカーテンを付けてしまうのはとてももったいないです。上記の事を意識してカーテンを選ぶだけでカーテンは格段に美しくなり、より良い空間に仕上げてくれますので、これからカーテンの取り付けを考えている方は、是非とも実行してみて下さいね。

愛知県名古屋市THE HOTEL LIVINGはイタリア基準のカーテンです。

愛知県名古屋市名東区にショールームを構えるTHE HOTEL LIVINGは、イタリア人デザイナーのアンドレ・ロンバルディが世界中から厳選・使用した輸入オーダ-カーテンのお店です。全て2.5倍ヒダ仕様の自社ブランドカーテンとなっております。

イタリア基準の厚手の布生地や、日本では取り扱いのない最高級のオーガンジーレースなどを取り揃えております。

THE HOTEL LIVING"空間の販売"をしています。

日本のカーテン販売価格は縦、横の布生地の面積で金額が変わります。その為、金額を抑えたい方に対し、安易に面積を減らす提案をするお店がありますが、それではただの物売りです。住宅という空間は、落ち着く場所であったり、家族と共に過ごし歴史を刻む場所であったり、何より一番好きな場所である事が重要です。御客様がこれから過ごす空間を、価値のある物にして欲しい。そんな想いから、THE HOTEL LIVINGは窓の数や布生地の面積など関係無く、住宅の間取りパックをご用意させていただいております。

是非一度、ショールームへお越し下さい。